現場を奪われたオタクの話。
もう7月か。
3月から、私の中の時間は止まったままである。
…
まあ、説明しなくてもわかるぐらいにはジャニオタは今餓死寸前、いやもう既に餓死しており、ゾンビと化している。
こんな…こんなことになるなんて、半年前には考えてもみなかった。
最後の現場は1/29「青木さん家の奥さん」。
大橋さん演じる酒屋の新人バイトカズヤを見守りながら、(あと2ヶ月後にはライブかぁ〜)とウキウキしていた。
なのに、暦は7月を示している。
あれ?おっかしいなぁまだ両国公演行ってないんだけど?
ライブがないこのご時世、あまりにも生きるのが辛すぎるので、色々吐き出させて頂きたい。
まず、時が過ぎるのが本当に早い。
毎日職場と家の行き来だけ、同じような毎日で刺激がない。そりゃあ日にちが過ぎるのは早くなる。
社会人になればお金ももっと稼げるし、もっと現場行けるね!と友達と話していたのに。
無駄にお金ばかり貯まっていく日々である。
3月のなにわ両国公演が中止になり、そこから何だか私の中で時間が止まってしまっている。
仕事という無限ループから抜け出せずにいる。
気づけばもう7月。
社会人になって3ヶ月が経った。
現場というご褒美がない中での慣れない仕事は、日々心を蝕んでいく気がする。
実際、それを顕著に感じた日があった。
先日、久しぶりになにわ両国公演に一緒に行くはずだった親友と会い、プリクラを撮った。
最後に遊んでプリクラを撮ったのは、両国公演が中止になる前、つまり「推しに会えるという希望をまだ持っていた」頃だった。
その最後に親友と撮ったプリクラと、その日撮ったプリクラを見比べて、2人で唖然とした。
顔が、5歳分くらい老け込んでいたのである。
本当に酷かった。目元は疲れ、ニキビも増え、全体的に重力に負けている。
いや、私の顔が老いるのはわかる。慣れない日々、疲れでやつれるのはよくあること。
しかし、親友はプライベートで何かあったわけでもなく、仕事も普段通りだそうだ。
…やはり、オタクから現場を奪うと水をやり忘れたた植物になる。
虫に食われ、花は枯れ落ち、葉は腐る。
現場の写真を見返すと、あの頃のイキイキしてた私たちはどこへ…状態だ。
辛い。はっきり言って辛い。
こんな時勢の中、それでもジャニーズは配信を行ってくれたり、JUMPは新曲を出し、関西でのお祭りも控えている。
でも足りない、足りないのだ。
贅沢言うな、我慢しろと言われても構わない。
今まで散々「生で」顔のいい男たちを浴びてきたものが、映像だけで心を100%満たせると思うのか?否だろう。
現場、ライブというものは当選した日から当日帰宅までの全ての日々がエンターテインメントなのだ。
あれやこれやと服を選び、こんな団扇はどうや?セトリはああだこうだと予想。
これが1番楽しい。むしろライブ本編より楽しい。
そんなこんなで当日、直前にサイゼで時間を潰すも食事は喉を通らず、何回も鏡で前髪をいじったり、QRコードチケットがちゃんと表示されるか確認したり。
無駄に早く会場へ行って、気合い充分なオタク達を観察したり。
デジチケ発券で阿鼻叫喚し、場内で開演直前まで「始まったら終わっちゃうから始まらないで〜!でも早くみたい早く殺せ」と意味のわからない事を口走ったり。
ついに開演、演出に泣き、推しの顔の良さにひれ伏し、ファンサなんか貰っちゃって。
終演後の鬼の規制退場も、もはや恋しい。
去年JUMP京セラの規制退場で、「アニマルのA…」というふうに少し遊び心があって楽しかったのも懐かしい。
最初はオタクでぎゅうぎゅうの電車も、最寄りに近づくにつれオタクは自分たちだけになっていって、それが寂しかったり。
ご飯を食べに行っても胸がいっぱいで味がわからず、あそこはよかったあんなことがあったとポツポツ感想を言って。
帰宅してペンライトやうちわを片付けながら、終わってしまった…と寂しくなるあの気持ちも、バチバチに決めたメイクを落とす名残惜しさも、とりあえずクタクタの体も、何もかも
全てが楽しかった。大好きだった。
もう二度と戻ってこないのだろうか。
普段、自分はストレスやフラストレーションを溜め込む方の人間だ。
だからこそ、ライブという思い切り叫べる場所で友達とバカみたいに騒いで、大好きな自担のパフォーマンスをキメて…
もはやシャブだったのである。
お願いだ、何でもするから返して欲しい。
でも私にできることは引き続き感染対策だけ。
ころなは人間じゃないので得意のゲンコツパンチも出来ない。
もうあの楽しい時が戻ってこないなら、こんな苦しい毎日を過ごす意味とは…となるが、
親友が素晴らしい言葉をかけてくれた。
「こんだけ我慢してたら、次会える時は死んでまうぐらい嬉しいやろ」
そうだな、
その次がいつかなんかはわからないが、ひたすら耐えるしかない。
書きながら泣きそうになってきたが、大橋さんと知念さん、なにわ男子Hey! Say! JUMPのみんながこの日本で、地球上で生きている限り、いつかは絶対私たちファンに会いに来てくれるはずだ。
暗い愚痴ばかりになったが、取り敢えずは728の日の配信を楽しみに生きようと思う。
JUMPの新曲にこんな歌詞があった。
「そばにいてくれたら ふたり笑えるなら それ以上何も要らない」
「明日のこともわからないような こんな時代の真ん中で」
そうだ。こんな時代の中でも自担がいてくれて、TVや何らかの媒体を通して笑顔にさせてくれてるだけで、幸せなんだ。
どうか誰ひとりウイルスに侵されることも無く、元気な姿で、顔を合わせて、大好きなみんなと笑い会えますように。
(こんな綺麗な言葉で終わろうとしておきながら、毎日クソが〜!!!やってらんねぇ〜!!!(酒を開ける音)というのが現実だ。心が荒みきってるから、無理やり綺麗な言葉で落とし込もうと頑張ってみた…………)